私が点検してしている観測施設では1箇所のみですが表題のいっすい式雨量計が使用されています。
専用オイルを毎年計測期前に補充し、動作を確認しています。
融雪機能も付いており高機能なのですが農事電気契約のため冬は通電されていません。
今年度の雨量計測がおかしいということで現地調査を行いました。
配線や入力電源には問題がありませんでした。転倒マスがカウントした際にパルス信号が取れない。
マスの下部にカウント用の金属接点があり、接点復活材等を用い清掃をすれば治る可能性もありますが、カバーを外すためにはオイルを完全に抜かねばならない。オイルも残り僅かと使用年数が20年を超えることから交換となりました。
最近の雨量計は構造がシンプルになり低価格化が進んでいます。
0.5mm/パルスの転倒升式は気象庁でも使用しており、広く導入されています。